【研究内容の紹介】
さまざまな状態(低温、高圧、ナノ空間中)における液体や溶液、イオン液体を研究対象とし、
それらの構造やダイナミクス(分子の並進や回転運動)をミクロスコピックに追求しています。
これらの研究に使用する主な手法を以下に記します。
溶液の構造:X線回折法,中性子回折法,中性子小角散乱法
ダイナミクス:NMR緩和法、中性子準弾性散乱法
シミュレーション:分子動力学(MD)法
X線実験はSPring-8で、
中性子実験は実験室レベルではできませんので、大強度陽子加速器施設J-PARC(茨城県東海)や
Rutherford
Appleton Laboratory ISIS (U.K.)まで行き実験しています。
主な研究テーマ
1. イオン液体中の金属錯体形成
2. 軟X線吸収・発光分光法によるイオン液体の観測
3. さまざまな水混合溶媒の疎水性指標
4. アルコール−水混合溶液中におけるアミノ酸分子およびペプチドの溶媒和構造
5. 二酸化炭素化学吸収液の構造と反応機構解明
6. グリーン溶媒中におけるリチウムイオンの溶媒和構造とダイナミクス
SANS-U分光器(Reactor JRR-3M) MDシミュレーションによるHFIP-水中の両親媒性分子の溶媒和
400
MHz NMR (佐賀大学)